ミゲル・アンヘル・カサード 伝統木管楽器製作家(ルシアー)

工房で伝統木管楽器を手作業で製作するミゲル・アンヘル・カサード

製図技師としてキャリアをスタートさせた後、木工の魅力に惹かれて指物師・家具職人の道へ進みました。マドリード州(C.A.M.)にて木彫刻と古美術修復の専門課程を修め、マドリード市内に工芸・革細工・修復工房を開設しました。

やがて伝統的なフォルクローレ音楽の世界に傾倒し、演奏活動を開始。友人たちと伝統音楽グループ「Trasgo」を結成して約4年間活動し、その後「Barahúnda」としてアルバムを録音、3年間にわたり精力的に演奏を行いました。

その活動を通じて名匠ヘスス・レオリード(Jesús Reolid)と出会い、弦楽器製作の世界へ入りました。ヘルマン・ディアス、ルイス・デルガド、カルロス・ベセイロ、エンリケ・アルメンドロスら名手たちのために、ラベル(中世擦弦楽器)、ハープ、ハーディ・ガーディ(ザンフォーナ)、ブズーキなどの製作・修復に携わりました。

約5年間にわたり、エンリケの強い激励と動機づけを受け、弦楽器製作と並行してヨーロッパの歴史的・伝統的木管楽器の音響構造と製作技法の研究に没頭しました。

2000年、著名なバグパイプ工房「エビア・パラード・イ・アラゴン(Hevia, Parrado y Aragón)」に参画し、2年間にわたり製作に従事。現在は自身の独立工房にて、伝統と精度を追求した楽器製作を続けています。